こんにちは、郡上市で観光情報を中心としたブログ執筆活動をしている、のぶといいます。
今回は、都会ではほとんど見られなくなったホタルの姿を追い求めて、いろいろと歩き回ってきた結果をご報告させていただきます。
結論から言うと、郡上八幡では今でもホタルが見られます!が、観光の方が郡上八幡でホタルを見るのは、なかなか困難だと感じました!
実際に調査してきた様子をまとめましたので、早速ご紹介させていただきます。
※今回は主に、郡上八幡の城下町周辺を歩き回って調査しました。
目次
★この記事の要約★
- 郡上八幡ではまだホタルが見られる場所がある。時期は6月上旬~中旬がピーク。
- ただし郡上八幡でホタルは見られる場所は限られており、市街地からもやや離れている。
- ホタルの生息場所や時間帯は限られる上、当日の気象条件にも左右されるので、観光中に郡上八幡でホタルを見ることは基本的に困難。
- 確実にホタルを見たい方は郡上八幡ではなく「和良蛍」がおすすめ!
ホタルが多く飛ぶ条件は?
- 曇っている日(月明りが無い方が良い)
- 気温が高く(20℃以上)、湿度も高い日
- 風のない日
- 20時から21時頃がピーク
(※ウェザーニュース等より)
<注意>ホタル観賞は難易度が高い!?
最初に断っておきますが、今回調査をしてみて、ホタル観賞は観光の中でも難易度が高いものだと感じました。
その理由としては、
- 市街地や人家から離れた場所に行く必要がある(=交通アクセスが悪い)
- 夜にしか見られない(=時間的制約がある、暗くて怖い、虫が出る)
- ホタルの発生時期が梅雨の時期と重なる(=雨だとあまり見られない)
- ホタル観賞以外の”つぶし”が効かない(=観賞スポット周辺には何もないことが多い)
- 普通のスマホでは写真が全く撮れない(=周囲は真っ暗で、もちろんフラッシュも禁止)
例えば「ホタルを見に行くために、わざわざ人里離れた場所まで行ったにも関わらず、雨が降ってしまって全然ホタルが見られず、周囲には観光スポットや飲食店も無いため、暗い夜道を泣く泣く帰ってきた・・・」なんて悲劇に見舞われるかも。
このため、ホタル観賞をメインとした旅行はあまりおすすめできないかなぁというのが本音です。あくまでも観光・旅行においては「ホタルも見られたらラッキーだね!」くらいの位置づけにしておいた方が無難だと思います。
<調査>郡上八幡でホタルを探す
今回郡上八幡でホタルを探す上で、現地の方に聞き込みをしたところ「小駄良(こだら)川」という川の近くで、ホタルが見られるとのこと。
「小駄良川」は、郡上八幡の市街地を北から南に向かって流れている小さな川で、ちょうど城下町の中心部のあたりで「吉田川」という川と合流します。
吉田川と合流した後は川幅が広くなりすぎてしまいホタル観賞に向かないので、今回は吉田川との合流地点よりも手前側(地図上だと北側)を調査することにしました。
(調査地点を地図で示すと、このあたりの範囲です↑)
ホタル確認地点①市街地から徒歩30分(小駄良川にかかる橋付近)
調査した範囲の中でまずホタルが確認できたのが、市街地から徒歩30分ほどの距離にある橋付近です。
川側の木々にホタルが数頭飛んでいるのが確認できました。
このあたりは市街地からはかなり離れており、民家もまばらです。人や車もあまり通らないことから、郡上八幡周辺においてはホタルが比較的多く生息している場所と思われます。
ただし周囲は暗く駐車場などもありません。近隣住民の方の迷惑にもなりますので車で行くことはできない場所です。夜道を30分近く歩くのはかなりしんどいですので、正直鑑賞スポットとしてはおすすめできません。
ホタル確認地点②市街地から徒歩12分(二ツ岩公園から大乗寺付近の川沿い)
次にホタルが確認できたのが「二ツ岩公園」から「大乗寺」にかけての川沿いです。
市街地からは徒歩10分から15分程度の場所ですので、①の地点と比べると比較的鑑賞しやすいポイントかと思います。ただし市街地に近い分、ホタルの生息数自体は少なめだと感じました。
私が今回この付近を調査したのは6月中旬から下旬にかけての時期でしたが、その時点では多くとも3頭ほどしか飛んでいませんでした。すでにピークを過ぎてしまっていたものと思われます。1頭も飛んでいない日も多くありました。
またこの付近も駐車場などは整備されていません。そしてこれは①の地点にも言えることですが、夜ですので当然虫が多いです。カエルやヤモリ、ガが多くいますので虫が苦手な方はちょっと嫌な思いをするかも。(私はムカデと遭遇し、ぞわっとしました・・。)
ホタルの発生状況は当日現場に行ってみないと分からないため、①の地点も②の地点も確実に見られる保証はありません。夜道で暗い上に虫も多い中、せっかく歩いて行ったのにホタルが飛んでいない日も多くあり、ホタル観賞の難しさを痛感しました。
(ホタルが見られなかった日は、観光スポットである「宗祇水(そうぎすい)」周辺のライトアップを見て帰ってきました。)
<番外編>おすすめ!「和良蛍」を鑑賞してきました
最後に、観光でホタルを確実に見たい!という方へ向けておすすめしたいのが「和良蛍」です!
こちらは郡上八幡ではなく、郡上市和良(わら)町のホタルになります。和良町には有名なホタルの鑑賞スポットがあり、毎年ホタルの時期になると近くの遊歩道が整備されてホタル鑑賞を楽しむことができます。
和良町は郡上八幡から車で30分ほどの距離です。全国グランプリにも輝いたブランド鮎の「和良鮎」や、特別天然記念物であるオオサンショウウオの生息地としても有名な和良町。豊かな自然が残るこの地域では今でも多くのホタルが見られます。
和良町で見ることができるのは「源氏蛍」と「姫蛍」と2種類とのこと。今回は「源氏蛍」を鑑賞してきました。
和良町のHPによると、源氏蛍の見頃は6月中旬から7月上旬。時間帯としては20時から21時がピーク。また一部の日程では、道の駅と鑑賞スポットの間を無料のシャトルバスが出ていました。バスの方曰く、鑑賞スポットの周辺には臨時駐車場が設けられてはいるものの、台数に限りがありすぐに満車となってしまうので、シャトルバス利用を推奨していました。
道の駅からシャトルバスに乗って5分ほどで鑑賞スポットの入り口へ到着。バスを降りてから、さらに5分ほど鑑賞スポットまで夜道を歩いていきます。
そしてついに、闇夜の中をちらほらと舞う光が・・!
結論から言うと、本当にたくさんのホタルを観ることができました!多い場所では、視界の中に常時30個のほど光が浮かび上がり、点滅を繰り返します。地元の方曰く、特にホタルの放流活動などをしている訳ではないとのこと。自然繁殖でこれだけの数はまさに圧巻です・・。(調査した日は200頭近く確認されたようでした。)
ただし、カメラで綺麗に撮影をするには専用の機材等が必要で、普通のスマートフォンのカメラでは全く撮ることができません。また真っ暗な夜道の中でスマートフォンを出すと、それだけで待ち受け画面の光が強く目立ってしまいます。
フラッシュはもちろん禁止ですが、どうせ撮れないのですからスマートフォンはしまったまま、幻想的な光景を自分の眼に焼き付けた方がきっと良い思い出になると思いますよ。
参考までに鑑賞スポットの昼間の様子だけ紹介させていただきます。
ホタルのシーズンになると、和良町のHPにてホタルの発生状況が随時更新されるようになりますので、発生状況にあわせて現地に行くことで、高確率でホタルを見ることができます。またシャトルバスの運行日等についてもHPにてアナウンスがされています。
下記にリンクを載せておきますのでぜひご参考にしてください!
いいあんばいの田舎です「和良町」 (gujo-wara.jp)
まとめ
今回はホタルの姿を追い求めて郡上八幡と、和良町の「和良蛍」をそれぞれ調査してきました。
結論を言うと、郡上八幡の市街地周辺においては、まとまった数のホタルを見ることは難しく、また鑑賞スポットも整備されていませんので、確実にホタルを見たい方は和良町の「和良蛍」を強くおすすめさせていただきます!
おそらくにはなりますが、来年以降も「和良蛍」の時期になれば、和良町のHPにてホタルの発生状況やシャトルバスの情報なども出ると思いますので、興味がある方はチェックしていただければ幸いです。
たくさんのホタルによって作り出される幻想的な夜の光景は、きっと心に残る思い出になると思いますよ!ぜひ大切な方と一緒に見に行ってみてください。
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